融資の面談が終わったら、結果が出るまでにやること|追加資料への備えと、満額でなかったときの決め方

「面談は終わった。あとは連絡を待つだけ。でも、この間に何かできることはあるのだろうか」。

融資の面談が終わったあと、結果が出るまでの時間は、思っているより長く感じるものです。何もせずに待つこともできますが、実はこの期間にやっておくと、結果が出たときの動きがまったく変わります。

この記事では、実際の面談の記録をもとに、結果を待つ間にやっておきたい3つのことと、結果が出たあとの動き方を整理します。


目次

面談のあと、すぐに結果が出るとは限らない

結果が出るまでの期間は、金融機関や融資の種類、時期によって違います。

たとえば、日本政策金融公庫と信用金庫など2つの金融機関で分けて借りる「協調融資」では、両方の判断がそろうまで時間がかかることがあります。私が関わった面談でも、その場で「前向きに検討します。ただ、協調なので回答は2週間後ごろになりそうです」と案内されたことがありました。

面談の最後に、「結果はいつごろ、どんな形で連絡をいただけますか」と聞いておくと、待つ間の予定が立てやすくなります。協調融資の組み方は融資の相談先の記事で整理しています。


待つ間にやること1|追加資料をすぐ出せるようにまとめる

面談のあと、金融機関から追加の資料を求められることがあります。求められる前提で、すぐ出せる場所にまとめておくのが1つ目です。

まとめておきたいのは、次のようなものです。

  • 最新の試算表(面談の時点より月が進んでいれば、最新の月まで)
  • 事業用の通帳(直近数か月の入出金が分かるもの)
  • 受注の裏付け(契約書・注文書・請求書)
  • 設備資金なら見積書(面談で話した金額と同じもの)

気をつけたいのは、面談で話した数字と、あとから出す資料の数字を合わせることです。同じ項目の数字が資料ごとに違うと、それだけで説明が必要になります。出す前に、提出済みの計画書や資金繰り表と見比べてください。

また、面談で「あとでお送りします」と答えたものがあれば、求められる前に送っておきます。


待つ間にやること2|通ったときの「使い道の順番」を決めておく

2つ目は、融資が通ったときに、どの支払いから、どの順番でお金を使うかを決めておくことです。

融資のお金が入金されると、つい手元に余裕ができたように感じます。そのときに順番が決まっていないと、申し込みのときに説明した使い道とは違うところにお金が流れてしまうことがあります。

申し込みのときに説明した使い道(設備資金か運転資金か、何にいくらか)を、もう一度書き出し、支払いの日付と並べておきます。使い道の考え方はお金の使い道の記事にまとめています。


待つ間にやること3|満額でなかったときに「削るところ」を決めておく

3つ目が、いちばん見落とされやすいものです。

融資は、申し込んだ金額の満額で通るとは限りません。金額を減らして通ることもあります。そのとき、連絡を受けてから考え始めると、判断に時間がかかります。

結果が出る前に、次のことを決めておきます。

  1. 削れるもの、削れないものを分ける(例:仕入れの支払いは削れない、設備の一部は次の機会に回せる)
  2. 削った場合の資金繰り表を作る。減った金額で、すべての月の月末残高がプラスになるかを確かめる
  3. 足りない分の埋め方を考えておく(支払いの時期をずらす、設備を分けて買う、など)

資金繰り表の作り方は資金繰り表の記事で紹介しています。


結果が出たら|決めておいたとおりに動く

待つ間に3つを決めておけば、結果が出たときの動きはシンプルです。

  • 満額で通った場合:契約の手続きと入金日を確かめ、決めておいた順番で支払う。使い道の記録を残しておくと、次に融資を相談するときの説明がしやすくなります
  • 減額で通った場合:決めておいた「削るところ」と、削ったあとの資金繰り表で動く
  • 見送りになった場合:すぐに別の金融機関へ申し込む前に、理由を確かめて整える順番があります。融資を断られたあとの記事にまとめています

なお、結果が出る前に、融資のお金を当てにした支払いの約束(設備の発注や契約など)を確定させるのは控えておきます。結果と金額、入金の時期が見えてから確定させます。

今日できること

  • 面談で「あとで送る」と答えたものがないか、メモを見返す
  • 最新の試算表・通帳・契約書を、1つのフォルダにまとめる
  • 申し込んだ金額が2割減ったら、どこを削るかを1行で書いておく

まとめ

  • 面談のあと、結果が出るまでの期間は金融機関や融資の種類で違います。面談の最後に、いつごろ連絡が来るかを聞いておくと予定が立てやすくなります
  • 待つ間にやることは3つ。追加資料をすぐ出せるようにまとめる、通ったときの使い道の順番を決める、満額でなかったときに削るところを決めるです
  • あとから出す資料の数字は、面談で話した数字と合わせます
  • 結果が出る前に、融資を当てにした支払いの約束は確定させないでおきます

結果を待つ時間は、次の判断を先に済ませておける時間でもあります。連絡が来たその場で動ける状態にしておくことが、融資のお金を事業に生かす第一歩です。

「面談は終わったけれど、満額でなかったときの資金繰りが見えていない」という方は、ご相談ください。資金繰り表を一緒に見ながら、削るところと残すところを整理します。

融資サポートの内容と料金は、融資サポートのページにまとめています。

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