建設業許可を取るのに、いくら・どれくらいかかる?|東京都・知事許可の費用と期間を整理

「建設業許可を取ったほうがいいとは分かっている。でも、いくらかかって、どれくらい待つのか分からない」。

元請から「次の現場までに許可を」と言われたとき、最初に浮かぶのはこの2つではないでしょうか。

先にお伝えすると、都に納める手数料は決まっていて、審査の日数もおおよそ決まっています。大きく変わるのは、その前の「書類をそろえる期間」です。

この記事では、東京都の手引き(令和7年度)をもとに、東京都知事許可・一般建設業の新規申請にかかる費用と期間を整理します。


目次

前提|この記事が対象にしている許可

建設業許可には、いくつかの区分があります。費用も手続も区分によって変わるため、先に前提をそろえておきます。

  • 東京都知事許可(営業所が東京都内だけにある場合)
  • 一般建設業(特定建設業ではない)
  • 新規申請(はじめて許可を取る場合)

営業所が東京都の外にもある場合(国土交通大臣許可)や、特定建設業の場合は、この記事の金額とは異なります。


費用① 都に納める手数料は9万円

東京都知事許可の新規申請では、都に手数料9万円を納めます。手引きに定められた金額で、申請する人によって変わることはありません。

押さえておきたい点が2つあります。

  • 業種をいくつ申請しても、一般建設業の新規なら9万円です。内装と大工を同時に申請しても、9万円のままです
  • 納めた手数料は還付されません。申請を取り下げた場合や、許可が下りなかった場合も戻りません

2つ目が大切です。「とりあえず出してみる」は、9万円をかけた試しになってしまいます。だからこそ、出す前に要件と書類を確かめておく意味があります。

なお、一般建設業と特定建設業を同時に新規申請する場合は、9万円+9万円で18万円です。5年ごとの更新は5万円です。


費用② 証明書や書類の取得にかかる実費

申請書には、役所や金融機関で取る証明書を添付します。たとえば次のようなものです。

  • 法人の登記事項証明書
  • 役員等の身分証明書・登記されていないことの証明書
  • 納税証明書
  • 預金残高証明書(直前の決算で純資産が500万円未満の場合)

1通ごとの金額は大きくありませんが、役員の人数や取り寄せる書類の数によって積み上がります。発行手数料は取得先ごとに決まっているため、取りに行く前に確認しておくと安心です。

一つ注意があります。預金残高証明書は、証明日が申請の受付日から1か月以内のものが必要です。早く取りすぎると期限が切れ、取り直しになります。取るタイミングは、申請日が見えてから決めます。


費用③ 行政書士に頼む場合の報酬

申請は、ご自身で行うこともできます。行政書士に頼む場合は、上の手数料・実費とは別に報酬がかかります。

報酬は事務所ごとに異なります。当事務所の建設業許可サポートは16万5,000円(税込)です。都の手数料9万円と合わせると、およそ25万5,000円に、証明書などの実費が加わるイメージです。

自分でやるか、頼むか。判断の目安は「書類がそろっているかどうか」です。経営経験や実務経験を示す書類が手元にそろっているなら、ご自身でも進めやすいはずです。どの書類で示すかから考える必要があるなら、相談したほうが結果的に早く済むことが多いと感じています。


期間① 審査は、受付から25日(閉庁日を除く)

東京都の手引きでは、標準処理期間は許可申請書の受付後25日(土日祝日等の閉庁日を除く)とされています。

営業日で25日なので、カレンダーではおおむね5週間ほどです。年末年始や連休をはさむと、そのぶん後ろにずれます。

ここでいう「受付」は、窓口で書類を確認してもらい、手数料を納めたあとの時点です。書類に不足があって受付に至らなければ、25日のカウントは始まりません。また、受付後に追加の確認書類を求められることもあります。

許可が下りると、許可の有効期間は5年です。


期間② いちばん差が出るのは、申請前の「書類集め」

審査の25日は、誰が申請してもほぼ同じです。差が出るのは、その前です。

建設業許可では、経営経験(経管)や実務経験(営業所技術者)を、当時の資料で示す必要があります。工事の契約書・注文書・請求書と、入金を示す資料などです。

  • 資料が年ごとにそろっている:書類集めは数週間で終わることもあります
  • 資料が一部しかない・どこにあるか分からない:探す・取り寄せる・示し方を組み立て直す時間がかかり、数か月かかることもあります

以前の記事「建設業許可の「経管」は、年数より「資料で示せるか」で決まる」でも書きましたが、経験の年数は足りていても、資料がそろわずに組み立てを見直すことは珍しくありません。示し方で迷う点は、都庁への事前相談で確認してから進めます。事前相談が1回で終わらないことも、期間に含めて考えておくと慌てずに済みます。


「次の現場までに」と言われたら、逆算で考える

期限が決まっているときは、後ろから数えます。

  1. 許可が必要な日を決める(元請に言われた日、契約したい工事の日)
  2. そこから審査の約5週間を引く = 申請を受け付けてもらう日の目安
  3. さらに書類集めと事前相談の期間を引く = 動き始める日

3つ目が見えないうちは、計画が立ちません。まず、手元に何の書類がどれだけ残っているかを確かめることが、いちばん早い一歩です。

今日できること

  • 許可が必要になる日を、1つ書き出す
  • 経管・営業所技術者の候補になる人の経歴を、年月で書き出す
  • その期間の契約書・注文書・請求書が、何年分残っているかを数える

まとめ

  • 東京都知事許可・一般建設業の新規申請の手数料は9万円。納めた手数料は還付されません
  • このほか、証明書などの実費がかかります。行政書士に頼む場合は報酬が加わります(当事務所は16万5,000円・税込)
  • 審査は受付後25日(閉庁日を除く)、カレンダーでおおむね5週間ほど
  • 期間を大きく左右するのは、審査ではなく申請前の書類集め
  • 期限があるときは、許可が必要な日から逆算して、動き始める日を決めます

「うちの場合、どれくらいかかりそうか知りたい」「手元の書類で足りるか分からない」という段階でも、ご相談いただけます。まずは、許可が必要な日と、手元に残っている書類を一緒に整理するところから始めます。

サポートの内容と必要書類の全体像は、建設業許可サポートのページにまとめています。お申込みの前に、あわせてご覧ください。

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